Thinkpad x30にFedora Core 1をインストールし、クライアントとして使用していますが、無線LANを使うためにどうしてもカーネルのバージョンを上げる必要があったために、kernel-2.4.32にバージョンアップさせました。その時の作業内容。
The Linux Kernel Archivesから2.4.32をダウンロードして適当なディレクトリに保存しておき/usr/src配下に展開させる。
[root@localhost root]# cd /usr/src [root@localhost src]# tar zxvf /tmp/linux-2.4.32.tar.gz ./
既存のシンボリックリンクを削除して、展開したディレクトリをリンク元として新たにシンボリックリンクを作成する。リンクファイル名はlinux。シンボリックリンクを作成後、展開したディレクトリに移動する。
[root@localhost src]# rm -rf linux [root@localhost src]# ln -s /usr/src/linux-2.4.32 /usr/src/linux [root@localhost src]# cd linux
新しくダウンロードしたカーネルのソースだが、念のためmrproperを実行
[root@localhost src]# make mrproper
.configファイルを作成しカーネルの設定をするが、1から作るのは面倒なのでFedora Core 1のデフォルトのカーネルの設定をコピーし、新たに追加された項目に対して設定をする。(追加された項目に対しては全てデフォルトの値”N”を使用した)
[root@localhost src]# cp /boot/config-2.4.22-1.2115.nptl ./.config [root@localhost src]# make oldconfig (全てデフォルトの値"N"を選択)
設定を変更したい項目をGUIを使用して変更作業。今回はACPIを外した。
[root@localhost src]# make xconfig
カーネルをビルドする前にMakefileの設定を書き換えて、Extraversionの設定とインストール先の指定を行う
VERSION = 2 PATCHLEVEL = 4 SUBLEVEL = 32 EXTRAVERSION =-x30 ※4行目 中略 #export INSTALL_PATH=/boot export INSTALL_PATH=/boot ↑コメントを外す
依存ファイルの確認と、不要なファイルの削除をする
[root@localhost src]# make dep [root@localhost src]# make clean
カーネルの作成(コンパイル)
[root@localhost src]# make bzImage
モジュールの作成とインストール
[root@localhost src]# make modules [root@localhost src]# make modules_install